ベストエピソード10選~B級アニメを中心に~
◆ マイベストエピソードとは?
「作品としてはベストに選ばないけど好きな話数」をコンセプトに、アニメ作品の好きな話数を選出し紹介する企画です。
※ コンセプトは強制ではありませんので気楽に考えてください
◆ マイベストエピソードのルール
・ 劇場版を除くすべてのアニメ作品の中から選出(配信系・OVA・18禁など)
・ 選ぶ話数は5~10個(最低5個、上限10個)
・ 1作品につき1話だけ
・ 順位はつけない
・ 自身のブログで更新OK(あとでこのブログにコピペさせていただきます)
・ 画像の有無は問わない
・ 締め切りは8月末まで
詳しくはこちら↑
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追記(12/16)
この企画に参加された全員分のデータを纏めたものをこちらに貼っておきます。
先日行われたぎけんさん(@c_x)の #マイベストエピソード の全員分の簡単な話数のデータです。片手間に作ったのでよろしければどうぞ。https://t.co/guhCiuPnJw
— ウインド@C91三日目東V46a (@wind_0180) 2016年9月4日
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自分が選出するにあたって今回、作品としてはベストに選ばないけど~の部分を考慮し、自分の中でのB級作品を中心に選出しました。順番は特に意図無しです。
企画主催であるとともに、個人的に今回の記事の画像の件でお世話になりましたぎけんさんにこの場でお礼申し上げます。
■聖剣使いの禁呪詠唱(ワールドブレイク) 第10話 「決戦・エカテリンブルク-Ouroboros-」
脚本:山口宏 絵コンテ:福田道生 演出:荻原露光
ベスト話数を選ぶにあたってB級作品を中心に選びましたが、その中からベスト話数を選ぶ場合、そのB級らしさの極致としての回、あるいはそのB級らしさからA級へのシフトアップを感じられる回の二択になると思います。そのボーダーでいえばこの話数は後者に属します。
見所は電の巨人が召喚されて以降。しばしば謎演出や謎作画、おもしろ台詞とネタ方面ばかりに振り切って話題になりがちの本作ですが、本作の魅力はそういったクソアニメ的なネタ方面だけでなく、キメるところはキメていくようなカッコよさがきちんと備わっているところにあります。そしてそのカッコよさが特に全面に出ているのが該当の場面です。音楽面に関しては元々評価があり、そこに確かな演出が噛み合えば神場面が生まれるのは必然。ワルブレといえばこれ!という例のBGMも存分に活かされており、詠唱シーンを見事に彩っています。あとは足ちょんちょんも好き。一度見れば綴りたくなること間違いなし。
■らき☆すた 第22話 「ここにある彼方」
後半に行われる泉家のやりとりが素晴らしい回。唐突に始まるのにその唐突さを感じさせず至って自然に始まります。また、この回での泉家での娘と父の距離感が個人的に最高すぎます。こなたが向いているのはゲーム画面であり、プレイしながらでも父の話にちゃんと耳を傾けレスポンスをして、それを亡き母が見つめる。そんな温かい場所としての家庭にほっこりしますし、その後の夫婦の馴れ初めの話も短いながらに感動的です。非常にエモーショナルでらきすたの中でも異色さを醸し出していますが、ほかに面白いのは泉家のエピソードが終わったあとにも話が続くところ。普通のアニメだったら心霊写真の下りで終えるであろうところですが、泉家のエピソードをひと夏の思い出というように扱うところがまたらきすたらしいです。
■てーきゅう 第17面 「先輩とマーズ・アタック」
演出:板垣伸
「タイトルが変わってる!?」これだけで選びました。でもそのくらいのインパクトを受けてしまったのだからしょうがない。
■絶対防衛レヴィアタン 第3話 「絶対奥までイッちゃうもん!」
脚本:雑破業 絵コンテ:別所誠人 演出:池田重隆
レヴィアタンは1、2話を見た段階で3話切りを想定していたんですがこの回からレヴィアタンの真価が発揮されます。何度も流れるBGM、天丼、妙な古臭さ、シュール、どことなる癖になる感じのギャグがおもしろく、独特の雰囲気がこの回から構成されることきなります。すごく形容しがたいのでぜひ見てほしいです。
■D.C.Ⅲ~ダ・カーポⅢ~ 第9話 「美少女祭りと夕日が綺麗な場所(ところ)」
1話からとにかくおっぱい強調、超チョロインだったり(元々スタートラインからそうですが)、俗にいうクソアニメという枠に収まるであろう本作ですが、この話数は他の話数とは違う雰囲気を醸し出しています。まずメインヒロインではなくサブヒロインに焦点を当てているというところ。今まで登場しなかったキャラが何の説明も無しに。そして今までとにかくエロ押しだった作品がこの話数だけ真っ当にギャグをしています。至って真っ当に普通に面白いギャグをしていて放送当時はむしろ感動するまでありました。変わったところといえばアイキャッチも多様されています。近年ですと「このすば」のアイキャッチがテンポの面で非常に貢献しています。さすがにあの領域とまではいいませんが、普段の話数より格段に見やすくなっていますのでアイキャッチの有用も再認識されました。なお、一度見れば「バカテス」などを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが(事実私もそう)、絵コンテの方がそれらの作品に参加されてるので似た演出も多いようです。
■俺、ツインテールになります。 第12話 「ツインテールよ永遠に」
シナリオ:荒川稔久 絵コンテ:真心一人 演出:喜多幡徹、神戸洋行
作画とか作画とか作画とかで話題になった本作ですが最終回はそれまでの評判を覆すに値する良回でした。ツインテールへの熱いパトスに疑念が差し込まれた主人公が対話するのは……ツインテール(CV:池田秀一)(??)。そしてツインテールを取り戻し、敵との最終決戦に臨むテイルレッドの覚醒とともに作画、演出も最後のフルスロットルをかけます。1カメ! 2カメ! 3カメ! マジグレイト……。
■CLANNAD AFTER STORY 第19話 「家路」
脚本:志茂文彦 演出:坂本一也
いわゆる名シーンと言われやすいのはもしかしたらこの話数の前での汐と通じあう回かもしれません。しかしどうしても岡崎の父との和解は忘れられません。父になった彼が自分の父のもとへ赴くこの回は他にもいろいろな事が始まり、いろいろなことが終わります。古河家からの自立、汐との二人暮らし、保育所への送り迎え、風子との出会い……そして一期から続いてきた岡崎家の関係にも一つの終止符が打たれます。直幸、朋也、汐、不思議なかたちの家族たちはそれぞれの門出を迎えますが、そこでやり終えた父とここから始まる父の和解は必然でしょう。
■遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 131話 「激突!神(オシリス)VS神(オベリスク)」
脚本:吉田伸 絵コンテ:細田雅弘 演出:原憲一
これだけの長期シリーズから選出するとなると選択肢が膨大なので悩みますが、ひとつの山場というわけでこの話数を選出。遊☆戯☆王DMは神のカードがひとつの軸となるバトルシティ編以降、今のOCGルールに近づき、各キャラもよくも悪くも立ってきます。それは今年に「THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」が公開され、そこでその存在感を余すことなく発揮した海馬もそうであり、この話数含めて存分に暴れまわっています。存在感があるのはキャラだけでなく、使うカードも同様です。神のカードはデュエルに現れれば即座に場を圧倒、制圧、支配してしまうほどのカードであり、デュエル前からの対策は基本、デュエル中ともなれば、一瞬の油断が命取りとなります。それを双方が一枚ずつ持っている今回のデュエルは今まで以上に緊迫かつ壮大なものとなり、互いの知略が絞りつくさねばなりません。かたや攻守4000という破格のステータスのオベリスク、かたやプレイヤーによって攻守が増減するオシリス。神のカードはもちろん超強力な代物ですが、だからといってその性能に頼りきってのカード同士の戦いになるわけではありません。そうなればただ場の状況によってステータスが決定するオシリス次第でのその場当たりのデュエルになります。むしろ神をあくまでも駒として従属させ、媒介として、プレイヤーが場を制圧し、逆にされるという風に、サブタイトルとは逆であるプレイヤー同士の戦いという側面が強調されるのです。神と神、遊戯と海馬。運命的、宿命的なこのデュエルは遊☆戯☆王ファンであれば必見です。
■ノブナガン 十二ノ銃 「ストーンフォレスト作戦・後編」
脚本:竹内利光 絵コンテ:古田丈司 演出:山地光人 福岡大生
アーススターアニメ、そのダークホースからの選出。便宜上この話数を選出していますが前編後編合わせてというつもりです。敵の特性。敵の誘導、倒し方、その解明……ノブナガンはバトルものの中でも細部がしっかり固められており、その全てを凝縮したような話数がこの作戦です。癖の強い能力を適材適所に当てはめ、使えそうにないものをいかに有用に使っていくか、逆境の中でそのキャラの冴えが生まれる場面は何より心地よいです。あと何よりサブタイですね。
■緑山高校 甲子園編 1.全員一年生の甲子園
構成・演出:池田成、前園文夫、湖山禎崇
ストレート! ストレート! ストレート! 本作の主人公である二階堂は豪速球のピッチャーとして設立初年により全員一年生の緑山高校野球部を甲子園出場校に躍進させます。しかし、他の部員に慕われているわけでなく、その横柄な態度によりむしろ厄介者扱いまでされてしまいます。二階堂に負けず劣らず、他の部員も大胆不敵、唯我独尊を体言したような部員ばかりでとても協調性があるとはいえません。しかしそんなチームが優勝候補とされるような強豪校を奇抜なプレーでなぎ倒していく様はまさに痛快の一言。大阪見物、プロ入団、27連続三振……その目標は様々なれど、本気になった二階堂の豪速球を一目見れば観客のように彼らの戦い様から目が離せなくなること間違いなし。