Vtuber有識者会議まとめ『ぽんぽこ24リターン』
おはようございナース。有識者会議1時間って短すぎる!
◆メンバー(敬称略)
・いわなが:いわながちゃんのプロデューサー。
・Eiji Araki:REALITY、KMNZ、スーパーそに子等。アイコンはVカツ作の『バーチャルDJリオちゃん』。ワンチャンKMNZのサポートメンバー狙ってた。
・たまごまご:MograVR、コンプティーク、Vティークの執筆。10年くらいの活動歴。
・兄ぽこ:司会。ピーナッツくんのプロデューサー。
・ぽんぽこ:タイトル変更役
以下それぞれ、いわなが→「岩」、Eiji Araki「E」、たまごまご→「た」、兄ぽこ→「兄」表記。
質問1.「現在Vtuberは4000人を突破し既に飽和状態となりつつある中、企業勢がまだまだ参入してくる現状にVtuberの将来は明るいと感じています。しかし現状利益を上げているのは、生放送主体Vtuberであると思われ、動画主体となる企業勢はさほどの収入は見込めないのではないかと感じています。そこで生じる問題、疑問としてビジネスという観点から見たとき、企業勢の考えるVtuberの可能性、将来性とは何なのでしょうか?」
兄「僕も気になってるのが、今企業がいっぱい参入しているけど、業界から見てVtuberはどう捉えられてるのか? 儲かるから行っとけーみたいな感じなのか?」
岩「元々儲かるかわからないタイミングでの参入だったのもあるけど、お金が落ちることはあまり考えてなくて、生放送のユーザー体験の価値が重要だと思ってる。
バーチャルYouTuberは今メインはYouTube等のライブ配信のプラットフォームを使っているが、それはあくまで活動プラットフォームの一つ。活動幅で言えばマンガ化、グッズ化も活動の一つ。にじさんじはそういう活動をしてないから、プラットフォームの盛り上がり、頑張りに依存すると思ってる。メンバーとコミュニケーションできるようなユーザー体験は価値があると思ってるからやり続けたい」
た「以前月ノ美兎さんが「YouTuberに根付いたVtuberというより1タレントとして活動したい」と語ってたけど、にじさんじさんもREALITYさんとかもそういう感覚の受け止め方?」
E「皆そうじゃないんすかね?」
兄「僕もそうですね。ピーナッツ君もNHKワールド出てましたからね」
兄「REALITYというプラットフォームはどういった経緯で作られたんですか?」
E「ビジネス観点という話なら儲かると思って参入してる人いるのかなっていうのがあって。儲かるという視点でやってるとしたら頭悪いと思ってる。少なくとも現時点ではそうじゃない。
まず、人類全員バーチャル化したいじゃないですか? そのためにまずお手本が必要。バーチャルYouTuberがまさに人類が仮想世界で生きていくための見本。こういうやり方や表現が普及してくれればと思ってその先行事例としてやっている。
今はまだPCやスマホ、コンピューターを使ってるからYouTubeを使って動画投稿生配信してるのが中心だけど、これからVRARが広まっていけば、デバイス等を用いるようになってそれには身体が必要。だから自分のアバターを持つようになる。メアド、Twitterアカウントと同じ感覚でTPOに応じて使い分けていくようになるからそれに向けて活動している」
た「先行投資なんですね」
E「それでもどうしてもお金が必要なので、お金も稼げて面白いみたいな事例を作っている」
た「サマーウォーズのOZですね。一人1アバター欲しいですよね」
E「多分複数アバターになると思う。企業の面接、友達と会いに行く、MMOログインするアバターは違うみたいな」
た「洋服みたいな感じですね」
た「にじさんじSEEDsの安土桃ちゃんが言っていたセリフが印象に残ってる。今はバーチャルYouTuberとして活動しているけど、目指してるのはバーチャルの身体を持ったイラストレーターとしての仕事。バーチャルな身体を持った上で現実と同じように仕事が回ってくればいい。ファッションデザイナーになりたい轟京子もそう。Eijiさんの言ってたことからすれば可能なんじゃないか」
E「ユリイカでのコラム執筆も良いと思ったし、Vtuberとして声優、漫画執筆、歌手をしている。今は極々数人だけど、誰でも簡単にできるようにアバターを出せるようなサービスを作っている」
た「それこそVカツとか最近はカスタムキャスト。多くの人が使っていて試しに作れるのがいい」
E「あれくらいのやつがスマホで簡単に作れるといいですよね」
兄「全人類アバター化みたいな話になるけどまだ実感が湧かないですね……。VRの世界、アバター文化を盛り上げたいということでREALITYを出したという認識で合っていますか?」
E「リアルとバーチャルが融合するということをいつも資料に書いています」
兄「今プラットフォームが多数出ているが向っているところは同じなんですか?」
E「それぞれのサービス、コンセプトで違うから分かれていくんじゃないですかね」
兄「……なんかそういうの(プラットフォーム乱立)に苛立ったりしないんですか?」
皆「(爆笑)」
E「インターネット老人会的な発言をすると、昔メッセンジャーが複数あったけど結局各々勝手に使っていった。10年前にSNSが出てきたときもグリー、mixi等があって、汎用性、互換性のあるものを作ろうとしてたけど、それぞれコンセプトも居心地も違った。プロフィール画像を分けてるわけだし肌の合うところを使えばいい」
た「使ってる側がすると最初は追えないよ!と思うけど、それぞれ使い道が全然違う。ただ時間表は欲しい。アーカイブで残らないし」
E「うちだとユーザーローカルさんのランキングにデータ提供してるのでREALITYのタイムテーブルは載ってますね」
た「全体的そうなっていくといいんですけどね……。あと最近17さんが頑張ってて、あそこは元々オタク向けでない10代の子が使っている。ちょっと前の17のイベントに来た人は歩きながら配信してた。文化が全然違う。そういうところに入っていくのは幅を広げる意味ではすごく大事だけど、人がいないからと切っちゃって導線が絶たれるのは不味いと思います」
岩「全人類アバター化をノリ感覚で言うと車の自動運転に近い。いつか全てそれになるみたいな感覚。未来は合理的な方向へ収束するから。どれだけ時間がかかるかはわからないけど、限りなくそっちに向う。具体的なイメージはつかないが数は減りはしないという感覚値」
た「10年前はスマホとか使うとか思ってなかったし、SNSでアイコンが自分の顔を表すとは思ってなかった」
E「そうそう。Twitterで実写で顔写真する人は少ない。だからみんな自分のアバター持ってるし全然バーチャル化してる」
兄「今現在アバター化してその前線で戦ってるバーチャルYouTuberさん達が直面してる問題についての質問に移ります」
質問2.企業勢と個人勢の担ってほしい役割
た「正直な感覚として個人勢と企業勢が同じような位置に並べているのはそもそも凄い。漫画や音楽の世界ではまずない。競り合うというよりは企業勢が新方面を開拓していき、その後を個人勢はしがらみがなく好き勝手できるようになるから今は開拓する時期だと思う」
E「よく聞くのが個人でやってる方が危機感を募らせているというものだけど、心配しなくていいと思ってる。市場はまだ小さいから企業勢がマーケットを広げる活動をしようっていうのがある。面白いVtuber活動をする、個人ではやりにくいような取り組みでファンの母数を広げるようにしていけば、企業個人問わず見に行くから全体を広げていきたい。音楽関係やリアルイベントなどがそれ」
岩「個人勢は明日やろうと思えばすぐできるのが強み。新ジャンルの開拓が役割として強いと思う。YouTuberで言えばヒカキンさんが登録者数100万人行ったときYouTuberでやっていくの無理かと思ったけど、その後デカキンさんが出てきたり、お金を使って企画をするヒカルさんが出てきたりした。隙間や新ジャンルはある。でも企業は明日やろうと思ってもできないし、グレーゾーンもある。企業から見れば個人勢にはチャレンジしてほしい。僕も個人勢だったらそうやる」
た「前夜祭で個人勢はコラボの返事は速いと語っていましたね」
兄「いいですよーくらいだけど企業勢だと2度3度連絡が必要になったりします」
E「個人勢にはこういうやり方あるんだ!というものを見つけてもらってそれを企業勢が広げていくみたいな棲み分けができればいい」
兄「個人勢は長期的に見れないから明日やるしかないってなる。企業勢の新人が一気に数字を伸ばしてるランキングを見ると何かやらなきゃってなるし、短期にしか見れないし不安にもなる」
E「あのランキングっていうのはミスリードでよくないと思ってる。伸びないとまずいと思ってしまう。でも登録者数の数字はただの数字でほんとに見てくれる人、グッズを買ってくれるような人の数字みたいなのとは違う。長く続けていく上で必要なのはグッズを買ったり布教してくれるような本当のファン。数字には色々混じっているから惑わされないでほしい」
た「ただ登録者数がないと目立たないし、発見すらされないからいい方法が欲しい。pixivみたいなタグのようなものがあれば……」
兄「今回CM枠を作りましたけど大変でした。でもやっぱり面白い人が埋もれている。登録者数で判断される企業さんもあるのでそこは付けときたい」
質問3.Vtuberは大なり小なりタレントのような部分がありますが、現状女性でアイドル的な活動の人が多い(某ランキング上位30位で女性27、男性2不明1)。タレントであればもっと多様化すると思うが、なぜ女性アイドル的な配信者が主流になるのか?
E「まずVtuberのトレンドが最初アニメファンから始まったのがあって、そこから女の子が人気だから女の子を作ろうというフォロワーが出てくるのが初期に増えた理由。あとアイドルは活動形態としてわかりやすい。
今では男性Vtuberを仕込んでる企業も多いから今に増えていく。男性Vtuberが多くない理由の一つが男性のコンテンツは単品として出せない。複数の関係性、人間関係をセットとして出さないと人気が出ない。必然的に複数プロデュースになってコストが高くなったりするから企業側が頑張ってやっていかないといけない」
た「女性向けのアニメ系雑誌に男性Vtuber、というか刀也くんガクくんが出てるので目は向けられてると思うけどどうですかね」
岩「新しいものって最初男性が使う。アイフォーンとかもそうだったし。それに合わせてそうやってるってだけなので、長い目でみたら今のニコニコ動画の男女比(2:1?)くらいに着地する」
兄「にじさんじさんは男性結構多いですけどどういうバランス?」
岩「結構適当」
た「SEEDs2期生イケメン多いですよね」
岩「マーケットに合わせにいってる感じはある。女性増えてきたんじゃね?みたいな」
た「女性Vtuberを可愛いと思う女性も多い。名取さなちゃん、薬袋カルテちゃんとか」
質問4.(たまごまごさんに向けて)最近グッと来た配信
た「お前SEEDs推しじゃねえかって言われるけど、おなえどし組の3人組は本当にすごい。卯月コウ、出雲霞、鈴木勝の3人。さらっとストーリーを入れて3人で流している。もっと見てもらわないとダメだと思う。卯月コウ君のエモさはこれから引っ張っていく。ライブ王1位になりましたし」
お前SEEDs推しじゃねえか!!!!!!!!! #ぽんぽこ24
— いわながちゃん (@iwataiki) October 6, 2018
動揺してツイート出来なかった
— 漆黒の捕食者D.E.☪鈴木勝 (@Darkness_Eater) October 6, 2018
たまごまごさん有難う御座います...
兄「いわながさんとかEijiさんとか配信はご覧になったりしますか?」
岩「ちょこちょこ。シンプルに自分が見たい配信を見てる。にじさんじもそれ以外もそう」
E「最近だとライブ王決定戦はプロレス感がいい。シンプルだし、複窓の楽しみもあった。あとはREALITYの「JK組3人コラボ」がめっちゃ良かった。3人がワチャワチャやってたり踊ってたりしてるのは単なるファン目線見てた。あと個人的趣味で突発的にやってる「バーチャルねこ」さんの作業配信。あと「マグロナちゃん」が好きです」
質問4.5.焼肉食べますか?
皆「(爆笑)」
岩「食べまーす!」
質問5.今後Vtuber(いわながちゃん)としてのどこまで活動を考えてるか
E「(爆笑)」
岩「何も考えてないwやりたい時にやるくらいのノリ。個人勢としてチャレンジみたいなことはしたい」
兄「じゃあ次回ライブ王出てください」
岩「upd8面接やりますよ。upd8入りたい! おめシスとコラボしたい!」
た「いわながさんのこのくらいのカジュアルさがアバターの洋服化みたいなのに近いですかね?」
岩「そのくらいのノリですね」
た「あ、軽くていいんだ」
岩「やってわかることもある。配信中に意識することみたいな。Facerigの起動、このくらい動いたら顔のトラッキングずれるのか、iPhoneXすごいみたいな。わかってるかわかってないかは重要だと思う」
E「自分でやったらわかることっていっぱいありますからね」
た「Eijiさんの場合どういうこと気づかれました?」
E「こういう動きをしたら可愛いかとか。フルトラッキングする場合内股になること、脇を開かないこととか」
た「のらきゃっとさんに学びたいですね」
兄「最近ばあちゃるさん達とVtuberの話してましたけどどういった話をしましたか?」
セッション始まる#ばあちゃる pic.twitter.com/UHjqIxLYTV
— Eiji🐶🎧🐱 (@eijiaraki) October 5, 2018
E「経営者向けの話。ビジネスとして見た時のVtuberとか聞かれて、だからそうじゃねえんだよ、バーチャル化したいだろ!って話をしたり。あとアバターを着ることで人間の性格や振る舞いに影響与えるという話をしたり」
た「人格まで変わりますか?」
E「変わりますよ。可愛い見た目だと可愛くしなきゃみたいになる」
た「スーツを着たらピシっとしなきゃみたいな感じですね」
兄「確かにピーナッツくんの声になると色々言えると思う」
た「現実では言えないけどTwitter上で言えるみたいなアバターで変わるのかも」
兄「皆さんの話を聞いてると未来に希望が持ててきました」
E「なんで若干悲観的なんすかw」
兄「チャンネル登録者ガーみたいな話が多いので……」
E「やーチャンネル登録者数意味ないっすよ」
岩「僕もそれですね。バーチャルYouTuberとして継続的にやるなら僕なら一人10000円を20人から貰えるように頑張る。17ライブとかもそういうので成り立ってると思う。そういうのをゴールにしてやっていくと思う。結果的に増えるというのはあると思うけど」
E「そもそもぽこピーさんとか企業勢がまったく太刀打ちできないような企画やってますからね。どんなにお金かけても朝の3時4時に14000人同時視聴してる番組とか作れない。登録者数とかそういうレベルじゃないことやってる」
た「そもそも24時間やるって企画通らないんじゃないですかね」
兄「ありがとうございます、もう終わりましょう」
皆「(爆笑)」
許す
— 緑仙🐼歌う (@midori_2434) October 6, 2018
兄「最後に一言ずつお願いします」
岩「Twitterのフォローとチャンネル登録よろしくお願いいたします」
E「バーチャルねこさんをフォローしてください」
た「いろんな人の配信を見つつ身体を壊さないように頑張っていきましょう」
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個人勢でやってる身として、いろんな人に見てもらえてるからこそ、ここまで続けられてるし、これからもあくまでも「数字」を意識して動くのは変わらないし「お金」が動くからこそ価値が出て来る事も勿論存在する訳で、バーチャルyoutuber界の発展の為にこれからも頑張りたいし1億円欲しい #ぽんぽこ24
— 万楽えね♈️ (@maguraene) October 6, 2018