2017年春&夏アニメ完走作品雑感
いやー夏アニメの感想書き忘れてたわーとか思ってたら春アニメの感想すら書いてなかったので纏めて一石二鳥記事にしました。年内に書けばセーフ。
☆春アニメ
8話を生み出したというその一点だけでも充分な価値があります。というか全てあの一話に収束していると言っても過言ではない（別に他の話数がつまらないとかそういうアレではなく）。あとOPね。全般的に演出にも冴えがあって、ノイタミナがこの作品で二期に踏み出すだけのことはあるなぁという感じがしました。
加藤恵一強体制が構築されてめでたしめでたしという終わり方なんですが、あれって原作と違って加藤と英梨々が仲直り（？）するのがめっちゃ速いので続きは作らない宣言だと思ってたんですが、まさかの劇場版決定という展開になっててビビってます。あのアニメから続けてしまうんだろうか……？
正解とは何だったのか……。どうしたって『シンゴジラ』を想起する時期での放送。引き込みよし、展開も悪くなくて、であとは締め方だったんですが結局真新しい何か、みたいなものがなかったのが陳腐って感じ。
個人的にスーツの女性が好きなので徭さんが好き。
放送当時2話の評判が結構よく、確かにその回はよかったんですが、それまでという印象。最後まで見てもあそこがピークだったなぁという懐古感。流れて来た話によると原作の話をかなり端折ってるみたいなので原因はそういうところかなと思います。
個々の回の話の面白さだったり、キャラクターの関係性といったところで良いところはありましたが、全体的に見た場合、ストーリーはかなり粗かったな、と。
アッコに突き動かされた物語なのはわかるんですがアッコの性格も正直鬱陶しいと思う箇所があってあまり穏やかに見れてないところもあり。この作品はむしろ本筋にあまり関わらない回の方が良さを発揮している節があると思います（ロッテ回とかスーシー回とか）。
■遊☆戯☆王ＶＲＡＩＮＳ
視聴継続中。前作の反省かどうかはわかりませんが、ドラマ面に力を入れている節があり、遊戯王という枠関係なしにオススメしたい出来。あとデュエルまでの流れがすごく自然。今流行りの（？）VRをテーマに置いておりどういう話にしていくのか最後まで見届けたいところです。
原作組。原作から好きなので最後まで見続けましたが、初めて見る人にこれを薦めるのは正直かなり酷な具合。原作買ってくれ～という叫びをしたい。
とはいえ出来が悪いかといえばそういうわけではなく、音楽もいいし、声優も悪くなく（特に悠木碧さんが演じる相馬菫は今作の原動力と言えるほどのパワーがあります）、指摘しておくべきはやはり絵の弱さかなーと思います。ただ「リセット」を淡泊な演出にしたのは“わかってます”。
元々原作では時系列順になっていない順番を再構成して過去編を最初に持ってくるのはある種英断とも言えるんですが、だったらそれを最後まで貫いてほしかった（ビー玉回など）。
P.A.WORKSのおしごとものシリーズ最新作。『花咲くいろは』、『SHIROBAKO』とP.A.WORKSを代表する作品を輩出してきたシリーズだけあり相当の期待を背負ってた（背負わせてた？）んですが、その期待には応えきれなかったと思います。
例えばキャラも前二作に比べて弱く、ストーリーもいい話だったけどそこ止まりで終わっていて、見終えた感慨こそあれ、見ていない人に一から見るのを薦めるのは正直気が引けます。
☆夏アニメ
個人的には豊作だったかなと思います。
人気作品の2期。1期も好きだったんですが2期も変わらず面白かった。
回によっては前作の魅力だった軽さがなくなっているんですが、結果面白くなってるのでまぁいいかな、と。お仕事ものとしての雰囲気は前作でもわずかながら匂わせてたんですが（例えば最終話とか）、今回は特にそれを前面に繰り出しているのだなと感じられます。
ただ新参入してきたなるっちとねねっちの件は作品の中でも不協和音な感が出ていたように感じます（というより作品構造、展開上どうしたって愛着を持ちにくい位置にいるのが難しい。攻撃性がない紅葉の方がその点まだ受け入られやすい）。その方がコウと青葉、紅葉という一つの軸にもう少し早く踏み出せたんじゃないでしょうか。
正直作品よりOPがファフナーになる方が広まったまである。本人歌ったらしいですし。
面白かったと言えば面白かったんですが、12話分も見るとさすがに飽きるつくりなので5分アニメでよかったんじゃないでしょうか。
■直感×アルゴリズム♪
たしか日本ではニコ生配信だけの作品。まず始まるのが遅かったのが致命的。そして開始が遅いにしてもそもそもの事前PRがほとんど無かった、ように見えました。多分配信してたこと自体知らない人の方が多いでしょう。
内容はかなり実験的なやつなんですがそれが悪い方に出てしまったかなーと思います。同じ生放送アニメとして過去『みならいディーバー』がありまして、あちらも結構試行錯誤してたんですが、あっちは一応シメるところはシメてましたし、いわゆるシリアスパートも成り立っていました。しかしこちらはそれも上手く転ばず、生放送という利点もあまり活かせなかったように見えました。結構放送事故もしてましたし。
ただ、音楽は結構いい。あとXiちゃんが非常に可愛らしかったのでその点のために見る価値はあります。公式の配信としては珍しいと思いますが、現在も公式動画が無料で見れるので目を通してみてはいかがでしょうか。
『ロウきゅーぶ！』好きとしては見なくてはならないやつ。『ロウきゅーぶ！』もそうなんですが実際主役のロリ達より（いやロリキャラも充分いいんですけど）クラスメイトのJKの方が良かったりするんですよね。
『ロウきゅーぶ！』より優れていた点を挙げるなら主人公。前半で特に強調された葛藤としての表れる主人公としての側面は見応えがあって引き付けられる部分でした。
悪いところとして、島での巫女の話は（原作由来のはずなのでしょうがない部分だとは思うのですが）あまりにリアリティレベルのおかしさが出てしまったと感じました。
後半出てくるライバルチームが『ロウきゅーぶ！』声優ってところが狙ってるんだろうけどめちゃくちゃ面白い。あと「サクラサクミライコイユメ」は神。
ノーマークからの覇権作品というやつ。実際面白い。ただ一話で期待したDTBぽさの方向には進まなかったなというのが個人的マイナスポイント。というかアンジェにはもっとあのスパイ衣装を着てほしかった（個人的趣味）。
終わり方が結局大きな問題を投げてしまう感じのやつだったので作品としてはどうなんだろう、という。ただ2期はある、みたい？……かも？……なのでそういった諸問題はそちらに投げさせてもらいます。自分はアンジェとちせがいいです。
■てーきゅう9期
どことなくキレが落ちてる気がする。とはいえ後半は以前の調子を取り戻してたように見受けられるのでできれば継続して続けてほしいところ。あと絶対最初の方、声忘れてた。
なんとも不思議な作品。全話見ただけあって面白いことは面白いんですが。真・日常系、とでも言っとけばなんかそれぽくなると思うのでそういう感じで逃げさせていただきたい。
温かみのある話から一転してのカッコいいEDの流れは毎回いいものでした。
シンフォギアシリーズは正直面白さ的には右肩下がりになっていて、ただし一定以上の面白さは提供してくれる作品、くらいの認識でして今回もその線に乗ってるなと感じました。ただどうも前作よりは面白くて1期2期よりは、みたいなそんな感じの位置づけを自分の中でしています。
６話でウェル博士また出るのかよ、って思いましたが正直そこが一番面白い回でした。どことなくネタっぽさが出てしまう愛のセリフもああして使われると感慨深いものがあります。
最初から決まってただけあって５期ありきの終わり方なのであとはそちらに任せます。
■RWBY Volume 1-3: The Beginning
RWBYに関して、自分が『RED Trailer』の時期から見てる割と熱心なファンでして話自体は何回も見たものなので特に言うことは無いです。一応中身の部分で言えばカットされた部分は実際多い（vol.1の中盤に当たるごっそり消されたジョーンの場面とかが顕著）ですが、RWBYの日本展開、vol.4の日本語版劇場公開、及びvol.5の配信に向けての動きとしては成功したんじゃないかな、ということを周囲の反応を見てて思いました。RWBYはいいぞ。
『生徒会の一存』好きとしては見なくてはならないやつ。
ゲーム部に入る、と思わせての全然違った方向性が新鮮で、その後のすれ違いぷりを引きずる感じも視聴意欲をいい感じに引っ張ってくれていて作りがいい。キャラも皆個性的でよかったです。
思わぬダークホース。特撮好きなのでまぁ楽しめないわけがないんですが、それにしたってディオメディアの成功作といってよい作品。
奇しくも同じ町おこしモノとして『サクラクエスト』が同クールにやってたわけですがエンタメとして振り切ってるこちらの方に軍配が上がった印象。
視聴継続中。
続編とか原作者とかの関係で最初から視聴確定作品が多いクールでした。
