【初記事】半沢直樹との類似点から見る面白いお仕事アニメSHIROBAKOの特徴

SHIROBAKOは絶賛放送中のアニメ制作の仕事を舞台にしたお仕事アニメですが、仕事を題材にした作品にドラマ「半沢直樹」があります。両作品とも人気の作品ですが、この二つの作品の類似点を挙げていこうと思います。

1 リアルとファンタジー
SHIROBAKOはアニメ制作が舞台となっていて、これまでアニメ制作の現場を知らなかった人達にも「アニメーション制作の今」を伝えています。とは言えこれには多少のファンタジーが混じっています。ミムジーとロロやゴスロリ様をはじめとする登場人物たち、現実離れした技術(宮森やナベPの運転技術や遠藤さんの徹夜で終わらせた爆発カット等)はリアルと言えるものではありません。また、公式アカウントでも、「SHIROBAKOはリアルな話と盛った話、ファンタジーが混じっている」と言っていますし、その通りなのでしょう。
このリアル風の中にファンタジーを混ぜることは「半沢直樹」でも見られました。とはいえ、アニメーション特有の「魅せ」としてのファンタジーはSHIROBAKOのほうが断然多いですが・・・。半沢で見られたファンタジーは大和田常務を筆頭にした演技でしょうか。大袈裟とも言えるほどの骨太の演技を行い、最終話での土下座などはよくお笑い芸人がネタにしていたのを覚えています。
そして両作品の共通のファンタジー要素と言えるものは主人公です。SHIROBAKOの宮森は新人でありながら卓越した能力を発揮していますし、半沢直樹も現実では見られない痛快な「倍返し」をよく行っていました。この二人の主人公は実際の制作者(堀川社長とか?)あるいは視聴者(クソ上司に鬱憤がたまっている人達)にとっての理想像として描かれているのです。

2 物語の運び方
まず序盤の段階で話のゴールポイント、目標が設定されています。SHIROBAKO(以下白箱)は1クール目はえくそだすっ!の完成、2クール目では第三飛行少女隊の完成(完成というよりは放映前の準備の完了?)。半沢では前半では金の回収、後半はホテルの建て直しでしたっけ。そしてそこに至るまでに小さな問題が発覚、発生して解決、また発覚発生して解決、と繰り返していってゴールに進んでいきます。小さな問題を解決していって、より大きな問題を解決していこうとする物語の運び方にも似たところが見受けられました。
もうひとつ似たところを挙げると、どちらの作品にも裏の目標、と真の目標というようなものがあります。半沢でいうと「倍返し」や土下座等の復讐、白箱では七福神をもう一度作るという誓いがあります。他には5人組の宮森以外の4人にも明確な目標があります。半沢ではこの目標は達成されていますが白箱ではどうなるのでしょうか。

3 恋愛要素の排除
白箱でも半沢でも恋愛要素は描かれていません。夫婦関係でしたら、半沢では半沢花や婦人会、白箱では遠藤や杉江さんの奥さんが登場しますが登場人物の恋愛感情を描いたシーンはありませんでした。お仕事作品に甘ったるい恋愛はいらない、のか?

4 わかりやすさ
アニメーション制作の現場も銀行での仕事も視聴者にとっては未知の領域の話ということがほとんどです。白箱ではかなりの量の登場人物が出てきますが、序盤では各登場人物の名前と役職が書かれたテロップが出される配慮があり、それ以降も新しい登場人物にはテロップが付けられています。また、3話での宮森の仕事の確認シーンや、15話でのミムジー&ロロによる解説シーンを通して分かりやすく説明されていますし、随所に見られた仕事シーン(作画監督の修正や3話でのあるぴん修正シーン等)で少なくとも各々のキャラが何をする人なのか程度ならよくわかると思います。
半沢では知略を巡らせた言葉の戦い、証拠材料や重要人物等を追いかける、といった刑事ドラマに近い進行で見せることで、また、随所にナレーションを挟むことによって、そして、浅野や大和田のようなわかりやすい悪役を配置することがわかりやすさに繋がっています。
また、両作ともトラブルや問題の発信元や原因はとてもわかりやすいです。 白箱で言えば1クール目でのタローや監督、2クール目の茶沢、半沢でいえば前述の悪役です。お仕事作品にはわかりやすい悪役、トラブルメーカーが必要なんでしょう。


つまり、白箱の面白さは、リアルさとファンタジーのさじ加減だったり、次々となだれ込んでくる問題を解決していく展開だったり、恋愛要素がないことだったり、お話がとてもわかりやすい、というところにあるわけですね!(ここまで書いてすげー今更感あるなぁ、今17話目だぞ・・・ってなってるorz)

今回記事のネタはおぐりきゃっぷさんのツイートを思い出して書いたものです。少し参考にさせていただきました。勝手ながらありがとうございました。